tag:blogger.com,1999:blog-46306358966305648672024-02-07T13:04:09.095+09:00太平洋戦争研究会~太平洋戦争の真実を追う~飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.comBlogger579125tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-27328033114504846522019-03-24T14:26:00.001+09:002019-03-24T14:26:39.512+09:00人物払底を嘆く3<p dir="ltr">そして平沼はーー<br>
「狡猾……彼は自分の気持は現さずに、只陸軍の意を迎へる様なことを云う……結局二股かけた人物」(天皇)<br>
「原田がしょっちゅう怒っていたよ、不作為の行為をする奴だって。ともかく黙って聞いておって、自分に都合がいいとイエスという、都合が悪いと返事をしない、賛成したのか反対したのかわからんといったような男だ」(木戸)</p>
飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-5620354255029794932019-03-24T14:13:00.001+09:002019-03-24T14:13:01.551+09:00人物払底を嘆く2<p dir="ltr">また、近衛について天皇は、「確乎たる信念と勇気とを欠いた」、「聞き上手で実行しない」(木下道雄『側近日誌』)という。</p>
飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-58478017959257741612019-03-24T13:55:00.001+09:002019-03-24T14:06:31.581+09:00人物払底を嘆く<p dir="ltr">「(松岡は)他人の立てた計画には常に反対する、又条約などは破棄しても別段苦にしない、特別な性格を持つてゐる。……こんな大臣は困るから私は近衛に松岡を罷め(させ)る様に云つた」(天皇)</p>
飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-12949853001129190692018-12-13T15:02:00.000+09:002018-12-13T15:02:56.955+09:00暴戻なる第二十九軍の挑戦に基因していまや北支に事端を生ぜり。わが関東軍は多大の関心と重大なる決意を保持しつつ厳に本事件の成行きを注視す。<br />
<br />
昨夜七月七日午後十時半ごろ、北平の南に位置する盧溝橋付近で一発の銃声がまず鳴り響いた。<br />
『満州国演義』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-60863807492533824692018-11-25T11:59:00.000+09:002018-11-25T11:59:40.372+09:00朝飯前の首都攻略またわが軍のラングーン入城が、市民の歓呼に迎えられ、あたかも凱旋部隊のごとくに待遇されたことは、将兵が眉に唾をして真偽を疑うほどの事態であったが、真相は、西洋人を駆逐した東洋友邦の威力に対する敬愛の民族心理にほかならなかった。<br />
『帝国陸軍の最後』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-34829986312415703272018-11-24T16:18:00.000+09:002018-11-24T16:18:46.219+09:00内地時間で午後四時十二分(現地時間五時四十分ごろ)、旗艦「鳥海」のマストに三川中将訓示の信号が掲げられた。「帝国海軍ノ伝統タル夜戦二於テ必勝ヲ期シ突入セントス。各員冷静沈着克クソノ全力ヲ尽クスベシ」<br />
『ガダルカナル戦記』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-43858971713918153092018-11-24T10:31:00.000+09:002018-11-24T10:31:35.150+09:00そのとき、地を揺るがす新しい物音が聞こえてきました。気がつくと、戦車(水陸両用戦車)が退(さが)る敵を逃がしてなるかとばかり迫っているのです。敵は戦車まで上陸させていたのかと、またしてもショックでした。一時は自殺も考えましたが、爆薬も手榴弾も、すでに身に帯びていませんでしたし……。友軍がすっかり去ってしまってからも、私は、累々と横たわる戦友の屍と一緒に、地べたに長くなっていました。<br />
『ガダルカナル戦記』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-39304295291050024972018-11-18T14:31:00.000+09:002018-11-18T14:31:55.535+09:00その弾雨のなかで私たちは、突撃に備えて銃に着剣し、日本軍独特の夜襲体勢を整えたのです。着剣し終わった銃を右手で引きずり、なおも這いながら前進、と思った途端、前を行く戦友の動きがはたと止まった。何事ならんと訝っていると『川だ』という声が伝わってきた。川(名称、中川)が前進を阻んだらしい、ということがわかってきた。<br />
『ガダルカナル戦記』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-17214776634850171302018-11-17T18:54:00.001+09:002018-11-18T11:13:54.239+09:00我々は暗に乗じて工兵隊のあやつる鉄舟につぎつぎ乗り込み、渡河した。浅瀬が近づくとそれぞれ鉄舟よりザブンと河に飛び込み、対岸のあらかじめ命令された地点に集結する。<br />
『インパール作戦従軍記』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-83545775173031983142018-11-11T09:34:00.000+09:002018-11-11T09:34:39.399+09:00「……これが佐藤(師団長)からきた電文だ。――弾一発、米一粒も補給なし。敵の弾、敵の糧秣を奪って攻撃を続行中。今やたのみとするは空中よりの補給のみ。敵は、糧秣弾薬はもとより、武装兵員まで空中輸送するを眼の前に見て、ただただ慨嘆す。……こっちは山内からきたものだ。――第一線は撃つに弾なく、今や、豪雨と泥濘のうちに、傷病と飢餓のために戦闘力を失うに至れり。第一線部隊をして、ここに立ち至らしめたものは、実に、軍と、牟田口の無能のためなり」<br />
『インパール』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-41081950246667916602018-11-10T12:45:00.000+09:002018-11-10T12:45:31.296+09:00「貴官のような臆病者に師団の指導をさせてはおけん。牟田口がここにおって、弓をつれてインパールにはいるのだ。貴官は、わきで見ておれ。戦さのしかたを教えてやる」<br />
柳田師団長の、受話器を持った手がふるえていた。<br />
『インパール』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-55269178413506735022018-11-10T08:39:00.000+09:002018-11-10T08:39:36.355+09:00「弓がそんな山のなかで押えられているのは、トンザンで敵を逃したからだ。トンザンにいた敵が、その辺を固めてしまったのだ。トンザンで包囲しながら、殲滅しそこなったのは、師団長がやる気がなかったからだ。トンザンで殲滅していたら、今ごろは、なんなくインパールにはいれた。師団長はトンザンでは敵を逃す。そのあと、追撃を命じたのに、ぐずぐずしておって、前進をせん。師団長は戦さが恐しくて、前進できなかったのだろう。敵を助けて、見方を不利にしたのは、利敵行為だ。少しは恥を知れ、卑怯者」<br />
柳田師団長の青ざめた顔に、汗が光っていた。不当な侮辱にたえがたい思いだった。親補職の師団長がののしられているのは、いかにも無残であった。見るにしのびない思いで、その場を離れる将校もいた。<br />
『インパール』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-45296093191864068882018-11-10T08:14:00.000+09:002018-11-10T08:14:31.152+09:00受話器からは、牟田口軍司令官の激しい罵声がもれて響いた。柳田師団長の顔はこわばっていたが、次第に青白さを加えた。<br />
……<br />
「弓は一体何をしておるのか。何をまごまごしておるか。いまだにシルチャール道に出られないで、うろうろしているとは何ごとか。師団長が臆病風に吹かれているから、兵隊まで戦意をなくしてしまうのだ」<br />
柳田師団長の口もとがゆがんで、ふるえている。<br />
『インパール』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-48906085816478001282018-11-06T16:34:00.000+09:002018-11-06T16:34:21.464+09:00牟田口軍司令官は、わが意をえたというように胸をそらして、<br />
「補給線をもとうとするから苦労しなければならん。貴官(田副第五飛行師団長)はよく空中輸送のことをいわれるが、インパールのような山や密林では、飛行機では輸送もできん。嶮難な山道だから、地上の輸送もあてにすることはできん。それで、わしはジンギスカン遠征の故智にならって、牛と羊をいっしょにつれて行く」<br />
『インパール』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-58360422670380617132018-11-06T15:51:00.000+09:002018-11-06T15:51:07.248+09:00牟田口軍司令官に(第十五軍を)追われた(輜重出身の)小畑(信良)参謀長は、ビルマを去る時に、田副(たぞえ)(第五飛行)師団長に語った。――あの男は実に虚栄心が強い。陸軍大将になりたがっている。だから、是が非でも、インパール作戦を実行して、勝たねばならないと思いつめている。<br />
『インパール』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-66915888774835008962018-11-04T09:32:00.000+09:002018-11-04T09:32:43.619+09:00しかし、強引に作戦を主張する牟田口を押えてその不満を買うことは、牟田口を通じてその直系東条(英機)の怒りを、そのまま自身(ビルマ方面軍司令官河辺正三中将)に刎(は)ね返らせることになるという弱気から、自己の一身を賭してまで、牟田口に反対することを狡(ずる)く避けた。――三個師八万五千余の日本軍を夥(おびただ)しい鉄量と飢餓と、ジャングルの泥濘に白骨化せしめたインパールの悲劇はこうした軍部の、きわめて少数者の反目や野心の犠牲であったともいえる。<br />
『インパール』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-36035887086782970082018-11-03T12:32:00.000+09:002018-11-03T12:32:43.162+09:00♪ 牟田口閣下のお好きなものは一にクンショー<br />
二にメーマ(ビルマ語の女)<br />
三に新聞ジャーナリスト<br />
<br />
誰がいい出したのか、どうせ毒舌好きの報道班あたりから出たのだろう。当時、藤井(朝日新聞社記者)たちの間で、こんな数え唄が酒の席でよく飛び出した。<br />
『インパール』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-52347177358910143712018-11-03T11:40:00.000+09:002018-11-04T09:35:09.768+09:00「何しろわし(牟田口中将)は、支那事変の導火線になったあの盧溝橋の一発当時、連隊長をしていたんでね。支那事変最初の指揮官だったわしには、大東亜戦争の最後の指揮官でなければならん責任がある。やるよ、こんどのインパールは五十日で陥してみせる」<br />
『インパール』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-73712783487437533222018-11-03T11:13:00.000+09:002018-11-03T11:13:20.581+09:00「確信を持っているのは、牟田口閣下だけということになりますか」<br />
「牟田口のは、確信じゃないよ。あれは神がかりだからね。わしがこの前、この作戦は慎重にやれ、という意見を申し上げた時には、頭ごなしに、戦争の経験のない奴が何をいうか、とどなりつけられた。そこでわしは、閣下には失礼でありますが、中国やマレーの戦さと違って、今度は本物の米英軍ですし、航空兵力は恐るべきものがあります、と申し上げたら、牟田口はいったね。神霊我にあり、神様が必ず助けてくれる、……」<br />
――高木俊朗『インパール』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-64123700589706985792018-11-01T09:54:00.000+09:002018-11-01T09:54:49.265+09:00「参謀長殿は、ふたこと目には一番乗りといって、中国の城でもとるようなつもりでいます。こんなことを、参謀長殿などがさかんにいうのも困りますが、軍の作戦計画もいかんと思います」(後方主任参謀三浦祐造少佐)<br />
――高木俊朗『インパール』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-39573932254714149162018-10-31T18:06:00.000+09:002018-10-31T18:06:51.358+09:00日本の戦争責任者を、絞首刑にする極東軍事裁判の判決の声が、ラジオから聞えていた。それでも、私の胸中にわだかまっているものは消えなかった。私は戦争責任者とはなんだろうか、と考えた。私が見聞きしてきたインパール作戦の無謀を強行した愚将らと、それを”補佐”したという幕僚らは、国民に対して責任をとらなくともよいのだろうか。<div>
ーー高木俊朗『インパール』</div>
飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-85133275762182722018-10-26T10:09:00.000+09:002018-10-26T10:09:29.473+09:00一歩進んで、この戦争がなぜあのような悲惨な敗北におわったかを、物の面よりも精神の面で掘りさげて考えることは、われわれの精神の強化に役立つものと、私は考えている。<br />
『ソロモン海「セ」号作戦』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-16358954121672435682018-10-26T09:59:00.000+09:002018-10-26T09:59:01.623+09:00ニューギニアや太平洋の島々の最前線の将兵が、玉砕を前にして、弾薬も食糧もないと悲痛な叫びをあげていた心が、はたして中央の人々に通じたのであろうか。また拙劣な作戦を拙劣ともおもわずに、多くの将兵を捨て石のごとく南溟の涯にくちさせたのは、中央と第一線将兵とのあいだに、脈々として心の通うものがなかったせいではなかろうか。<br />
『ソロモン海「セ」号作戦』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-90986390250416176692018-10-26T09:44:00.000+09:002018-10-26T09:44:24.185+09:00「太平洋の戦争を通じて日本に二人の名将がある。陸の牛島、海の田中」(軍事評論家 ハンソン・ボールドウィン)飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4630635896630564867.post-5592762402769191352018-10-26T09:04:00.000+09:002018-10-26T09:04:28.019+09:00駆逐艦一隻喪失という冷たい文字の裏には二百五十名のそうした人びとの献身があり、無言の死がある。陸に海に空に、ガダルカナルをめぐる戦いはまさにそうしたものであった。<br />
『海戦物語 完勝・ルンガ沖夜戦』飛龍雷撃隊飛曹長http://www.blogger.com/profile/04322198545201208965noreply@blogger.com0