陸軍幼年学校、陸軍士官学校、そして陸軍大学校と、陸軍の教育機関を優秀な成績で卒業している。つまり成績至上主義のこのような機関で相応の成績をあげていた。さらに彼らには、実戦体験が希薄であった。
太平洋戦争を担った軍事指導者の共通点のもう一点は、親ドイツ、反米英、という考えに固まっていたことである。
さらにもう一点加えるなら、昭和陸軍の軍事指導者は〈人間〉に対しての洞察力を著しく欠いていた。哲学的、倫理的側面から人間をみることはできず、単に戦時消耗品とみる気質から抜けだすことはできなかった。
『昭和陸軍の研究』
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。