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2015年5月30日土曜日

「貴様はどこの艦の所属かッ」

何度目のことであったろう、血まみれの搭乗員は細く眼を開き、ただ一言、
「ず、い、か、く」
とだけ言い、がくっと首を垂れた。若い勇士の戦いはこの時に終わった。航海長は帽子をとると、それを両の拳に丸め、ゆえ知らぬ怒りに「馬鹿野郎ッ」と思わず大声を、泡立つ海に叩きつけた。
『完本・列伝 太平洋戦争』

駆逐艦に乗員を退艦させる「ホーネット」

未帰還機の報告を受ける時、

艦長はその場に立っておられぬほどに深く激しい悲しみのうちに、帰らざる勇士を一人一人思いだすのである。悲惨は高橋定少佐指揮の艦爆隊二十一機である。帰艦わずかに五機。艦長は思わず天を仰いで瞑目した。
『完本・列伝 太平洋戦争』

空母ホーネットに急降下爆撃中の九九艦爆

2014年8月16日土曜日

南太平洋海戦

ミッドウェー海戦の時、飛龍雷撃隊で敵空母ヨークタウンに魚雷を命中させた丸山泰輔一飛曹は、この攻撃(隼鷹艦攻隊)でもホーネットに魚雷を命中させている。
「雷撃というのは、サッカーと同じで、チームプレーです。あっちから攻め、こっちから攻めして初めてゴールできる。私の魚雷が命中したといっても、単機で攻撃したのではうまくいくはずがありません。これは、敵戦闘機や対空砲火を引き付けてくれて戦死したみんなの力なんですよ」(丸山一飛曹談)