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2014年10月19日日曜日

神風特別攻撃隊が初めての

組織的な体当たり攻撃を実施したのは、昭和十九年十月二十五日のことであった。先立つ七月に「大海指」が出ており、そこに「特攻作戦をやれ」と明記されているのだという。しかも、その七月の命令のさらに四ヶ月前の三月には、鳥巣(建之助)元中佐自身が「(回天)特攻作戦をやれ」と指示を受けていたというのである。

(鳥巣)元中佐が送り出した回天搭乗員は八十九人に上った。
当時、海軍のすべての作戦を統括していたのは、軍令部一部長の中澤(佑)元中将だった。つまり、鳥巣元中佐は、中澤元中将が部長を務める軍令部第一部の指示で、回天作戦の参謀を務め、兵士たちを死地に送り出していたのである。
『日本海軍400時間の証言』

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