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2014年11月1日土曜日

海軍は戦争を指導し、敗戦という結果を招いた。

その中心だった軍令部のメンバーの多くは、戦後、後継組織の第二復員省へと移り組織を挙げて真実を隠匿し、組織を守るための裁判対策を実施した。その結果、多くの事実が表に出ることなく歴史の闇に埋もれていった。

いま私たちの社会を覆う停滞感が、何が起きても誰も責任を取らない無責任の連鎖の末にあるのだとしたら、その起点は一体どこにあるのか。その一つは、あの戦争に、私たち日本人がしっかりと決着をつけていないことなのではないか。誰も本当の歴史を語らず、敗戦の責任を取るべき人たちがそうすることのなかった戦後日本の出発点にこそ、現代の閉塞感の起点があるのではないか。
『日本海軍400時間の証言』

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