(昭和十四年五月二十八、二十九日の)二日間の戦闘で、敵に与えた損害は
人 約百名死傷
軽装甲車 五両炎上
軽戦車 約十両破壊炎上
我が受けた損害は
東中佐以下 約二百名戦死
軽装甲車 約十両損失
一勝一敗であった。
右が、第一次ノモンハン事件に対する辻政信の”総括”である。
これでは誰しも「一勝一敗」とは認めず、辻の負け惜しみがクローズアップされるだけなのに……
が、神話の世界に、どっぷりつかっていた日本の軍部人たちには、怜悧な反省はなく「負けたのは山県部隊がダラシナイからだ。今度は、もう少しマシな部隊に、やらせよう」という誇り高い発想から、関東軍直接指導の第二次ノモンハン事件へと発展する。
『ノモンハン事件』
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