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2017年7月2日日曜日

直言の男、石原莞爾

二人(石原と東条英機)の関係は、不仲という言葉では片付けられないほど険悪だったでしょう。
その会談で、当時首相だった東条が「ガダルカナルを救う方法は?」という意味の質問をしたところ、石原は「戦争の指導はあなたには出来ない。総理大臣をやめるべきだ」と言い放っています。私はこの会談の記録を二度、三度と繰り返してゆっくりと読んでみました。東条からあれほど苛酷な仕打ちを受け続けた石原ですが、私は彼の言葉に私憤の響きを感じませんでした。また東条も相手の言葉を冷静に受け止め、最後まで礼儀正しい態度で別れた、と報じられています。(角田房子氏)
『昭和の戦争』
石原莞爾

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