太平洋戦争研究会
~太平洋戦争の真実を追う~
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2017年12月28日木曜日
幕僚たちは、東郷(平八郎)を不安そうに凝視していたが、
突然、東郷の右手が高くあげられるのを見た。
幕僚たちは、息をのんで東郷の命令を待った。そして、東郷の右手をみつめたが、その手が勢い良く左へ振り下ろされた。幕僚たちは、すぐにその意味をさとり、唖然とした。東郷は、左舷方向に回頭して敵艦隊に突進しようというのだ。
加藤(友三郎)参謀長が、「三笠」艦長意地知大佐に、
「艦長、取舵一杯だ」
と、言った。
『海の史劇』
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