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2014年12月28日日曜日

「加賀の最後を見届けてから、

僚艦萩風とともに、舞風は、赤城の護衛についていた嵐と野分に合流しました。嵐には司令・有賀幸作大佐がおられたが、この方は実に豪胆な人でね……後に大和艦長として沖縄特攻で戦死されましたが……アメリカ機動部隊がすぐそこにいるのに、平文で各艦に電報を打ってくるんですな。"今夜半会敵ノ際ハ刺シ違エ戦法ニテ全軍突撃スベシ"——くるならこい、というところでしょうが、噴煙をあげる赤城を眼の前にして、この電報でしょう、本当に泣かされましたよ、感激しました……」(同、中杉少佐)
駆逐艦魂ここにあり、というところなのであろう。
『完本・列伝 太平洋戦争』

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