日本軍機動部隊と死闘を演じているさまに思いをめぐらせていた。そして、私の頭のなかで、味方の飛行機は完膚なきまでにたたきのめされていた。そう、私はあのとき、味方の被害を冷酷に計算していたのである。私は人非人になっていた」(第十六機動部隊参謀長、マインズ・ブローニング大佐)
かれは、ミッドウェー基地の友軍機が、その数とパイロットの技術の面からみて、敵空母部隊と四つに組んではとうてい勝ち目がないことをしっていた。かれはそれを十分計算にいれたうえで、敵が味方機を撃破した直後の心の隙を衝こうとくわだてたのである。
『ミッドウェー戦記』
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