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2018年5月13日日曜日

「長年の伝統からくる「陸は陸」「海は海」

という考え方にとらわれ、「陸海軍統合の全戦力を集中・発揮する」という思想に欠けていたのである」
この結論はとくに目新しいものではない。瀬島が対米戦争計画の策定にかかわっているだけに(たとえ末端幕僚として細部に関してであったにせよ)、その総括がこのようなものであるならば、より具体的に作戦計画のどこにどのような問題があったのかを明らかにすべきであるのにそれが欠如していることは、帝国軍人の回想録としてはいささか不謹慎の謗(そし)りは免れないようにも思えるのだ。
『帝国軍人の弁明』

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