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2019年3月24日日曜日

人物払底を嘆く3

そして平沼はーー
「狡猾……彼は自分の気持は現さずに、只陸軍の意を迎へる様なことを云う……結局二股かけた人物」(天皇)
「原田がしょっちゅう怒っていたよ、不作為の行為をする奴だって。ともかく黙って聞いておって、自分に都合がいいとイエスという、都合が悪いと返事をしない、賛成したのか反対したのかわからんといったような男だ」(木戸)

人物払底を嘆く2

また、近衛について天皇は、「確乎たる信念と勇気とを欠いた」、「聞き上手で実行しない」(木下道雄『側近日誌』)という。

人物払底を嘆く

「(松岡は)他人の立てた計画には常に反対する、又条約などは破棄しても別段苦にしない、特別な性格を持つてゐる。……こんな大臣は困るから私は近衛に松岡を罷め(させ)る様に云つた」(天皇)