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2017年9月11日月曜日

幻想・独善・泥縄的

「敵は、日本軍が出動すれば退却する」という、自軍にとってはまことに都合のいい、固定した先入観が日本軍の参謀にはあった。<それにのっとるかぎりはまことに間然するところのない作戦計画である。ただし敵情はまったく無視されている>。
だから主観的には勝つはずなのに、徹底的に痛めつけられることになった。司馬遼太郎さんも指摘したことだが、戦車一つとっても差がありすぎた。こちらの戦車は装甲が薄く、機関銃にも耐えられない。しかし名前が「戦車」である以上、それはりっぱな戦車なのだった。
『昭和史 1926▶︎▶︎1945』

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