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2014年8月12日火曜日

訓練時において私(岩井 勉)たちは、

自分より上官である士官を列機に従えて離陸し、空戦を教え、射撃を教え、帰着後、
「あなたは今こんなことをされたが、あんなことをしてはいけません。実戦の場合には落とされてしまいますよ」
と丁重に注意する。もちろんこれらの上官は、
「そうですか、注意します」
と素直に答えてくれるが、これが一度出撃するとなると、彼らは私たちの指揮官としてわれわれの前に立ち、敵地に誘導し、敵機と第一撃を交えるまでは、彼に従わざるを得ないのである。
檜舞台において主従が交代し、指揮のまずさから不利な空戦を強いられ、出さずにすむはずの犠牲を多く出したことは、海軍の制度の誤りがそうしたのであって、数々の反省事項中、最も大きく指摘されなければならない点であると考える。

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