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2013年10月7日月曜日

戦訓3 ― 早期撤退した機動部隊

真珠湾奇襲作戦は成功した。
しかし、成功した第一回空襲に次ぐ第二回空襲は実施されなかった。
行方不明の敵空母が、どこにいるかわからないし、敵大型機に発見されて通報されると、いつどこから敵の母艦機に奇襲攻撃をかけられないともかぎらない。
これが南雲司令部の考えた避退理由である。
南雲司令部では、母艦を失うことを極度に恐れていた。
しかし、自軍の都合を優先するあまり、討ちもらした海軍工廠や燃料タンクなど、攻撃できるものをみすみす見逃すということは戦術として下策である。ことに攻撃地がその後に復活したとき、強力な敵地になることを考えると、味方の損害を押してでも、徹底的に破壊しておかなければ、あとからより以上のシッペ返しを受けてしまうことになる。

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