上原良司
一九四五年五月十一日、陸軍特別攻撃隊員として、沖縄嘉手納沖の米機動部隊に突入戦死。
陸軍大尉。二十二歳
所感
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空の特攻隊のパイロットは一器械に過ぎぬと一友人が言った事は確かです。操縦桿を採る器械、人格もなく感情もなく、もちろん理性もなく、ただ敵の航空母艦に向って吸いつく磁石の中の鉄の一分子に過ぎぬのです。理性をもって考えたなら実に考えられぬ事で、強いて考うれば、彼らが言うごとく自殺者とでも言いましょうか。
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言いたい事を言いたいだけ言いました。無礼を御許し下さい。ではこの辺で。
出撃の前夜記す
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