ページ

2017年7月8日土曜日

艦砲射撃はじまる

(一九四五年三月二十四日)十時ごろだった。那覇署の警官が壕に息せききってかけこみ、
「艦砲だ!港川(みなとがわ)に艦砲がはじまった」
と告げた。いよいよ上陸だ。来るべきものが来た。私はじっとしておれず、壕を飛びだし、飛行機の飛びかう中を学校へと急いだ。
『ひめゆりの塔をめぐる人々の手記』

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。